朝刊(7/20):大谷、日本人最速162キロ!中田は惜しくもホームランならず
20日のスポーツ紙は、162キロを2球記録した大谷の記事がほとんどでした。また、陽岱鋼もホームランダービー優勝に、途中出場で猛打賞と大活躍でした。
中田は代打で登場し、もう少しでホームランというフェンス直撃のタイムリーツーベースを放ちました。
今年のオールスターは、ファイターズ関連の話題が多くて楽しかったですね。
ニュース
日本人が誰も越えられなかった壁を、20歳の若者が突破した。聖地に集うスター選手たちの中でも、大谷はひときわ輝いた。初球、いきなりの161キロ。自己最速を更新すると、続く2球目だ。外角高めへ、歴史的な1球が投じられた。ファウルにした鳥谷が、球速表示を指さす。「162キロ」。確認し、はにかんだ。
スポンサードリンク
大谷が、日本人史上最速投手になった。花巻東3年夏に160キロをマークしているように、速いボールを投げる才能は天性のもの。そこに、日本ハム首脳陣が持つノウハウが融合された結果でもあった。
前夜に続く「予告ホームラン」は封印も左翼フェンス直撃の適時二塁打。球宴初本塁打まで約50センチ足りず。スタンドからため息が漏れると、二塁ベース上で腕立て伏せを2回。「何も意味はないよ。そのまんまや」。足りなかった腕力を即座に鍛え、超満員のファンにわびた。
前日に見せたバットで左翼席を指す「予告ホームラン」はなかったが、豪快な一撃に「どん詰まりやった。それでも点が入ったんでよかった」。大阪桐蔭時代に4本塁打した懐かしの甲子園を楽しんだ中田は、高校の後輩・藤浪とチームの後輩・大谷の投げ合いに「2人を見てると迫力ある。本当に面白い対決やった」と満喫した様子だった。
大谷「狙っていた」日本最速162キロ連発!12球が160キロ超
大谷が当たり前のように160キロ台を投げられるようになった要因は何か。新人時代の昨年から大谷と投球フォームを模索する日本ハム・中垣征一郎トレーニングコーチは「左足を踏み込むタイミングと腕を振るタイミングが合ってきた」と説明。ばらついたリリースポイントが一定した上、打者寄りで投げられるようになったことで球速が増したという。
3回からの途中出場だったが、5回に右翼フェンス直撃の三塁打を放つと、6回は中前打、7回は中前適時打。2試合連続の猛打賞で、6安打は2試合球宴での最多安打記録に並び「あしたも試合をしたいぐらい」と顔をくしゃくしゃにした。
ただ、試合後は自らの打撃には興味は見せず、剛速球対決となった大谷と藤浪について「ゴイスー(凄いの意味)でしょ」と大興奮。投手出身とあり162キロのすさまじさを感じていたようだ。
20歳0カ月の大谷(日)が球宴初勝利。同年齢以下での球宴先発勝利は、66年第2戦の池永(西鉄=19歳11カ月)以来48年ぶり2人目だ。また、日本ハムの投手は12球団で最も球宴勝利から遠ざかっていたが、96年第2戦の島崎以来18年ぶりに白星を挙げた。
張本氏 大谷に"あっぱれ"「投手1本で早くやってもらいたい」
球宴の映像を見ると「いいねえ、角度もあって速いしねえ」と語り、投手と野手の二刀流を続けていることに対しては「ピッチャー1本で早くやってもらいたいねえ。こんなピッチャーいないよ、あんまり」と"投手・大谷"にベタ惚れの様子だった。
【球宴】大谷162キロ!日本最速狙って出した「スピードだけ出しにいった」
この1球で08年のクルーン(巨人)の161キロを更新し、球宴最速記録も打ち立てた。中2日での登板のため1イニング23球のうち21球が直球、12球で160キロ超えを計測。「きょうはスピードだけ出しにいった。プレッシャーなく投げられた」。3安打1失点も、剛速球は十分に観客を魅了し続けた。
栗山監督は18日に北海道・栗山町の自宅でアブに左腕を刺されたそうで、「アブ復帰」の吉報に「今度はうれしかったね。"アブ"で」。泣きっ面にアブ、とならず喜んでいた。
162キロをマークした裏で、大谷はトラブルに見舞われていた。東京から大阪へ移動の新幹線がゲリラ豪雨の影響で、愛知県内で一時運転見合わせ。当初の予定よりも34分遅れで新大阪駅に到着した。
大谷の高校時代の恩師、花巻東の鎌田茂コーチ(61)は、岩手県内の自宅でテレビ観戦。「162キロ出ると思っていました」と大興奮だった。
異次元!規格外!大谷が日本最速162キロ、しかも2度!/球宴
プロ野球80年史に燦然(さんぜん)と輝く"大記録"だ。聖地甲子園のスコアボードに浮き上がった「162キロ」の数字。大谷は思わず笑みを浮かべた。「真ん中にめがけて投げるだけです。少し狙っていました」
左膝痛で代打1打席での限定出場。六回無死二塁。山井の直球をフルスイング。打球は左翼フェンス直撃の適時二塁打に。「点が入ってよかったよ。面白いオールスターだった」と振り返った。後輩大谷の最速162キロには「魅力あるよね」と感心していた。
全パの日本ハム・陽岱鋼が途中出場で3安打をマークし、2戦連続で敢闘選手賞を受賞した。特別賞「Be a driver.賞」に輝いた。この日のホームランダービー優勝もあり、2日間で賞金250万円とマツダ車を獲得し「明日も試合したいね。何万人の前でプレーするのは幸せ」と笑みを浮かべた。
同一リーグ選手の対戦となった決勝。陽岱鋼はいきなり3連発するなど計5発を放ち、4発に終わった柳田を振り切った。腰を痛めて出場を辞退したペーニャの代役として出場して優勝。「優勝できてすごくうれしいです。甲子園で打つのが夢だった。すごく感謝してます」と、声がはずんだ。
全力を振り絞って直球を投じた後、ネット裏のスコアボードに視線を向けた。162キロを確認すると、うっすら笑みを浮かべた。球宴では史上最速、そして公式戦を合わせても08年に巨人・クルーンがマークしたプロ野球記録に並んで見せた。
スポンサードリンク
コメントやシェア頂けると励みになります!