朝刊(8/1):斎藤佑、785日ぶり勝利で第二の野球人生スタート
1日のスポーツ紙は、785日ぶりの勝利をあげた斎藤佑の記事がほとんどでした。また、勝ち越しタイムリーの小谷野の記事もありました。
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長いトンネルを抜けた。日本ハム斎藤佑樹投手(26)が、12年6月6日広島戦以来、実に785日ぶりの勝利を挙げた。今季4度目の先発となったロッテ戦で6回6安打1失点7奪三振で、チームを4連勝に導いた。かつて甲子園を沸かせたスターが、高校野球真っ盛りの季節に復活の白星を挙げた。
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日本ハム栗山英樹監督は斎藤の勝利に目を潤ませた。「本当によかったね。感動は推進力になる。あいつが(チームに)何かを与えてくれたような気がする」。
好投しながら勝利に見放された7月12日ソフトバンク戦(5回1失点)後は、監督室に呼び、2人だけで言葉を交わした。「この気持ちは忘れるな」。一貫していた。斎藤の胸の奥底に眠る、闘争本能に刺激を与え続けた。「本当に良かったね。感動は推進力になる」。目は、潤んでいた。
不振で2軍調整していた日本ハム吉川光夫投手(26)が、今日1日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で5月7日以来の1軍マウンドに上がる。「自分のできることをしっかりとやるだけ。しっかりと腕を振ることを意識してできたらいいです」。7月31日はともにファームで調整していた斎藤がロッテ戦で785日ぶりに勝利。吉川がその後に続く。
小谷野が斎藤佑援護「あいつ自身にもチームのためにもいい一勝」
1死一塁から大引の三塁打でまず同点。唐川との相性の良さを買われて代打で起用された小谷野が、初球のカーブを中前に運んで勝ち越した。先発した斎藤が2軍で懸命に汗を流す姿を間近で見ていた小谷野は「あいつ自身にもチームのためにも、いい一勝」と後輩をねぎらった。
日本ハムの斎藤佑樹投手(26)が31日、ロッテ戦で6回を6安打1失点7奪三振の粘投。毎回のようにピンチを背負いながらも変化球を効果的に使い、12年6月6日の広島戦(札幌ドーム)以来の白星を挙げた。昨季は痛めた右肩のリハビリでボールを投げることすらできなかった。苦難の日々を乗り越えてつかんだ1勝。斎藤の「第二の野球人生」が幕を開けた。
弧を描くようなボールに、小谷野は素直にバットを出した。鋭い打球がロッテの先発・唐川の足元を抜ける。同点とした直後の6回、1死三塁。代打で登場した小谷野が、試合を決めた。初球のカーブをはじき返す、勝ち越しの中前適時打。「甘いところに入ってきたら、初球からガンガンいこうと思っていたんでね」と胸を張った。
懐かしい感覚に酔いしれた。大歓声に包まれ、斎藤の笑顔がはじけた。6回1失点、7奪三振と奮投し、今季初勝利を挙げた。「正直、こんなに苦しい野球がずっと続くと思うと、しんどかったけど、今日はすごくうれしい」。24歳の誕生日に勝利した12年6月6日の広島戦(札幌D)以来、実に785日ぶりの白星。もがき、苦しんだ分、勝利の味は格別だった。
稲葉が"変身"証言!斎藤は「コミュニケーションが取れるように」
斎藤が「憧れの人」に挙げる稲葉は「コミュニケーションが取れるようになった」と話す。鳴り物入りで入団した1、2年目は、自ら話し掛けてくることはなく、2012年の春季キャンプでは一緒にゴルフをしたが「打ち解けられなかった」という。今シーズンに入ってからは自ら積極的に話し掛け、テレビ番組の話などたわいもない会話をすることが増えた。
父・寿孝さん(65)は息子の久々の勝ち星に「きょうの投球は苦しかったですね。でもひとつ勝って、本人も自信になったでしょう」と感慨深げ。「周囲の方に支えられました。本人は焦りがあったと思いますが、けがをしても、頑張れば治るという見本を示してほしい」とエールを送った。
--2年ぶりの勝利
「正直、こんなにつらい野球を続けるのかと思うほどしんどかったですけれど、きょうはすごくうれしいです」
斎藤が甲子園のヒーローとなった06年夏。西東京大会を延長で制したのは7月30日だった。1日違いだが、この日は夏の甲子園の49代表校が出そろった。早実高時代に聖地を沸かせた"夏の申し子"の、華麗なる復活物語が幕を開けた。
ありとあらゆる策を駆使して抑え込む。これが、斎藤佑だ。球速は最速139キロ止まりも変化球を多投した。「真っすぐが全然いかなくよくなかった。もう気持ちでした」。五回まで毎回走者を許すも、失点は二回に角中に打たれたソロの1点のみ。最少失点で切り抜けた。
プロ野球北海道日本ハムの斎藤佑樹投手(26)が31日、QVCマリンフィールドで行われたロッテ戦で先発し、2012年6月6日以来、785日ぶりの勝利を挙げた。現役引退も頭をもたげた右肩痛をも肥やしにして再起した「佑ちゃん」に笑顔が戻った。
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